バルサとレアルースペインサッカー物語ー

 この本は、印刷会社に勤める友人からもらったものである。第3版が2003年なので、多分3年前にもらったものだと思う。もらってから3年間読んでいなかったということになる。現在電車通勤になり時間ができたので色々な本を読みあさっている。
 
 スペインサッカーの情熱、熱狂を解くためのキーワードとして著者は「モルボ」という単語を出している。具体的に言い表すことは難しいがこの本を読めばニュアンス的にはわかるだろう。日本とは歴史背景が異なるのは当然だが、スペインに於いて地元のクラブを応援することとは娯楽以上の特別なものだということが読み取れる。

 その他、スペイン最古のクラブ、レクレアティボ・ウエルバのことやスペインリーグの得点王をなぜ「ピチチ」というのか、縦縞のユニフォームのクラブが多いのか、など、スペインサッカーの歴史や「言われてみれば…」的な疑問に応えてくれる非常に興味深く、面白い一冊である。

 ブンデスリーガに心酔している僕を一度(と言わず何度でも)スペインに行ってみたいと思わせた、すばらしい本です。是非ご一読を!

aisbn:4140806737バルサとレアル―スペイン・サッカー物語