「誇り」

 ドイツ進出を目指す私にとって、ドイツ以外のヨーロッパの文化、歴史を知っておいて損は無いだろう、また、知りたいと常々思っていて、そんな時にこの本に出会った。「誇りードラガン・ストイコビッチの奇跡」

 個人的には、ピクシーにレッズはそんなにやられた、という印象は無い(99年に8−1の大敗をしたときはさすがに凹んだが)。また、ユーゴの同胞ペトロヴィッチが浦和にいたということが少し共感したのかもしれない。

 この本を読んで、ますますアメリカが嫌いになった。おせっかいなアメリカが正義という大義名分のもとにセルビア空爆なんかしやがって!まあ、故ミロシェビッチ大統領もずいぶんなワルだったみたいだが…。もっと勉強しないとな。あと、クロアチアスロベニアの独立を最初、ドイツが独断で認めてしまったのは残念だった。私の大好きなドイツが、なんでそんなことをしてしまったのだろう。昨日まで食料の貸し借りまでしていた隣人が、次の日には殺し合う。悲しすぎる!

 ユーゴのユーロ92からの閉め出し、さらにはマルセイユ八百長事件と、様々な悲劇をへてJリーグにやってきたストイコビッチ。これは一種の「奇跡」かもしれない。複雑な感情を抱きながらプレーするのは辛かっただろう。

 翻って、自分は母国に対してこれほどまでに「誇り」を持てるだろうか?激しく不安になってきた。ピクシーのように、自分の国を誇りにできるのだろうか…

 ここまで長々と駄文を読んでいただき、ありがとうございました。この本を読むと、自らの生まれた国家というものについて、考えさせられると思います。


 ちなみに、この書き込みが今月初なんですねー。今まで何やってたかって?まあ、色々と…(汗)。
aisbn:4087472450誇り―ドラガン・ストイコビッチの軌跡