2008シーズン。

 昨日で2008Jリーグのシーズンが終わった(実際には1部2部入れ替え戦が残っているが)。とはいえ、浦和レッズにとっては関係ないので終了である。

 昨日のマリノス戦には、今期の浦和のグダグダさが濃縮されていた。酷い試合だった。

 今シーズンの総括をしようと思うが、すでに各所でやっているので、ここでは埼玉新聞の記事を引用する。

 今季の浦和は、オフィシャルハンドブックにも記載されている活動理念から大きくかけ離れたシーズンだった。6年ぶりの無冠に終わった成績や結果を問う以前に、クラブが掲げている「エンターテイメントの提供」がないがしろにされてしまった。

 シーズン開幕直後のオジェック前監督の更迭から始まり、埼玉スタジアムでの試合でG大阪サポーターが浦和側に水風船を投げ込んだことに端を発し、負傷者が出るほどのサポーター同士のトラブルも発生。浦和フロントへの指針などを問う抗議行動も1度や2度ではなかった。試合を終えた選手が仲間うちでいがみ合ったり、リーグ優勝の可能性を残している状況でエンゲルス監督の解任も決まった。あまりにもピッチの外が騒がし過ぎた。

 フロントは最後まで毅然(きぜん)とした態度に欠けていた。チーム内外から采配(さいはい)や選手起用などでエンゲルス監督への批判が高まると、土壇場で解雇通告。藤口代表は「すべては今シーズンが終わってから」と公言していたが、エンゲルス監督本人に通達する前に後任候補とされたフライブルク(現ドイツ2部リーグ)元監督のフィンケ氏(6日に監督就任発表)が来日し、浦和のゲームを観戦。去就をはっきりさせたいエンゲルス監督の意向を受けて初めて伝えた。エンゲルス監督とすれば火中のクリを拾ったにもかかわらず、すべてのスケープゴートにされてしまった思いがあるだろう。

 補強に関して公然と疑問を呈したり、監督人事に関してフロントに不信感を募らせ、浦和から心の離れたことを明かした選手もいた。バラバラになりそうなチームを心配し、束ねてきた求心力のある岡野と内舘の両ベテランも退団する。新監督を招聘(しょうへい)し、強化部門の体制を見直したただけで再び輝きを取り戻すことができるのか。一度壊れたチームを立て直すには、それ相応の時間がかかる。

 近年の好成績に、おごりや慢心はなかったか。今季の浦和の羅針盤は、すべてにおいてぶれ続けていた。

 確かにエンゲルス前監督からすれば貧乏くじを引かされた感もあるだろう。しかし、コーチ時代を含め5年間いて選手の特徴、性格なども把握しているだろうに、適切な采配ができないというのは彼自身の監督としての資質に欠けているのではないかと思わざるを得ない。

 そして最悪なのはフロント。こんな仕事しかできないんじゃ、これからは有望な選手・コーチは誰も浦和では仕事したがらないぞ。試合後のゴール裏の弾幕は見えているんだろうな。


 以前、ここで「ネットサーフィンしていると、近年レッズサポーターが過剰に騒いでいるという書き込みをよく見るが、そんなのはずっと前から同じこと。ただ数が増えたから大きく見えるだけでしょう。勝てなければブーブー言うし、負けても気持ちがこもっていれば応援するし。スタンスはずっと一緒だよ。勝ち馬に乗りたいだけのにわかファンは、レッズが弱くなれば自然消滅していくでしょう。。。」と書いたが、やはり我々サポーターの心のどこかにおごりや慢心はあったように思ってきた。昨日の試合でも、私の前にいたサポーター(と言えるか…)が、「ちゃんと走れやコラ!!ボケ!!」とか、「○○(選手名)死ね!!」とか、ただのクレーマーみたいな輩がいて、グラウンド外のことでもイライラした(直接そいつに言えないところがヘタレだがorz)。

 来季は監督が代わる。以前希望としてこのブログに書いたフォルカー・フィンケ氏が就任する。今期のようなただの球蹴りから、ちゃんとした「サッカー」になるはずである(今更こんなところからやり直さないといけないのかと思うと悲しいが)。

 選手個人を叩くことはしたくないが、「(いつになく早くシーズンが終わることになったが?)いままで忙しかったし、こういうシーズンがあってもいいのでは」とか「みんなバラバラ。崩壊する典型的な試合。今季は出られないとき、中途半端に腐る選手がいたり、良いときのレッズではなかった。テングになっていたのかも」などと言っている選手は、考えを改めなければ来季は無いだろう。

 一足早いオフシーズンだが、すでに次シーズンは始まる。