拘束ナシ。

 午後、仕事の合間をぬって渋谷のシネマライズに行き、マシュー・バーニーのフィルム「拘束ナシ」を観た。

 これは、彼の作品である「拘束のドローイング9」のメイキングかつマシュー・バーニーのこれまでの足跡、アートに関する考えなどを様々な関係者からのコメントを交えた一種のドキュメンタリーである。

 今から3年前、私は金沢の21世紀美術館で開催された彼の個展を観るために夜行バスで群馬から金沢へ向かった。マシュー・バーニーは私が崇拝するアイスランドの歌姫、ビョークの夫である。ビョークが「拘束のドローイング9」のフィルムに出演しているからこそ、わざわざ金沢まで足を運んだというものだ。

 とはいえ、マシュー氏のことを何も下調べをせずにいたわけではない。彼は学生時代、レスリングやアメフトをやっていたアスリートだった。イェール大学卒業後、芸術の道に入るのだが、自分自身の身体に負荷をかけて作成する芸術は賛否の分かれるところである。「拘束のドローイング」のほか、全5章からなる「クレマスターサイクル」では、奇妙なシチュエーション、衣装、音楽を組み合わせた映像作品を創っている。私も金沢で観たが、よく分からなかった(汗)。

 私は大して芸術に明るいわけではないが、「本物の(芸術家としての)アーティストは、本物の変人(変態)」であると改めて感じさせられた。こういう人たちは、強い信念と努力、そして運を兼ね備えている。マシュー氏だって、美術館からの支援が無かったらここまで成功できたとは思えないし。

 だからこそ私も、信念を持つことと、努力することだけはこれからも続けていかなくては、、、と誓うのであった。

 …評論になってないですね。すみません。詳しくはオフィシャルサイトを。


ビョークはスッピンでもカワイイ。

 残念だったことが1つ。私は14:20〜で観たのだが、どうやら私1人しかいなかった。明日が最終日なのに、なんか哀しかった。。。