ジャーナリストには言葉以上の苦難が待っているが、やりがいもあるのだろう。
本当は先週には読み終えていた「ジャーナリストの冒険」。自分の原稿を書いていたのでやっと書評(みたいなもの)を書く余裕ができた。
本書は全9章からなり、それぞれ著者の駆け出し時代、アメリカ時代、過去のこと、お世話になった編集者たちのことなどが書かれている。
政治記者は、一日中国会議員を張っているのは大変であるが、政治家のほうも、朝から晩まで(食事中まで)記者につきまとわれているのも嫌なんじゃないかと思う。とはいえ、政治家たちは国を「よく」することが仕事なのだ。国民の税金で飯を食っているのだから、そのくらいはやってもいいのだろうか。
著者の生い立ちとか、過去のことについては、読み飛ばしてもよかったかな。
やはりというか、物書きにとって、人脈作りは非常に重要で、それがすべてといっても過言ではないだろうかと考えさせられた。物書きは外から情報を(基本的には)タダでもらって原稿を書き収入を得ている。だからこそ、誰も知らないようなことを、そしてお客(読者)が求めている情報を発信していくことが物書きの使命なのだと思う。
そういう意味では、僕なんか新聞記者の足下にも及ばないんだろうなぁ。
- 作者: 田勢康弘
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/03
- メディア: 文庫
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