2010年の書評⑨「松浦弥太郎の仕事術」

 タイトルに仕事術とあるが、この本は、よくあるビジネス書とは趣を異とする。どちらかというと、仕事に対する心構え、姿勢について説いている。
 約束を守る、時間を守る、相手を喜ばせる、といった社会人として当然のことから、いい仕事をするために遊ぶ、仲良くしすぎない、一人の時間を確保する…など著者ならではのメソッドも数多く紹介されている。
 僕は一応記者をやっているので、編集長、文筆家である著者の方法論はとてもためになるが、正直フリーランス的要素を持たないサラリーマン達にとっては、有用なのだろうか…と考えてしまう。
 あとは、さすが編集長だけあって、いい紙を使っている。書籍に対するこだわりが感じられる。(4月30日読了)

松浦弥太郎の仕事術

松浦弥太郎の仕事術