2011年の13冊目「1Q84 Book3」
自分なりの底の浅い書評を、ここで書き連ねようとしていたのに、7冊目〜12冊目をスルーしてしまったorzいや、自分がサボっただけなのだが…。
お盆休みなどを活用し、なんとか3冊読み終えた「1Q84」。しかし、すべて読み終えてみると、あとに残ったものは、それほど多くなかったような気がする。あまりにも最後がきれいすぎて、あっさりとハッピーエンドになってしまって、いささか不満である。最後まで主人公を追いかけていた教団の正体も、ふかえりの正体も、リトル・ピープルの正体も、よく分からないままに終わってしまった。
しかし、それでいいのかもしれない。あくまで小説なんだし。フィクションは、フィクションのままでいいのだと思う。コノテーションを理解する必要は無いのだ。
それにしても、なかなか疲れた。特に比喩と、「〜ということだが」という表現の多用がそう感じさせた。それでも、その比喩が分かり易いことが多く、登場人物の外見や建物・景色の描写は活字を読んでいるだけでも、自分がその場に居合わせているかのように引き込まれる。さすがである。(2011年8月30日読了)
- 作者: 村上春樹
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