マルチな方だったんですね…。

 「ヨーロッパ退屈日記」を読み終えた。伊丹十三さんは映画監督としての印象しかなかったが、昔は俳優やデザイナーとして活躍していたことを知って驚いた。

 表紙や中の挿絵もすべて氏が描いているのだが、さすがデザイナーだけあって上手い。多様な才能を持ち合わせる人がうらやましい。

 今から40年以上も前に書かれているが、読んでいるとヨーロッパの風景(といっても僕はフランスやイタリアには行ったことはないが)が脳裏に浮かばれてくる。洞察力や表現力に優れているからこそである。

 また、ファッション、テーブルマナー、英語の発音など、氏の持論も展開されている。

 あとは、文体が「〜だ」「〜である」調と「〜です」「〜ます」調、口語が入り交じっており、こういうのもありなのか、と思った。自分の創作にも取り入れたい。

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

 さて、そろそろ夕食の支度をしよう。。。