2010年の書評⑥「格安エアラインで世界一周」

 香港に行ってきたばかりということもあって、書店でこのタイトルの文庫を目にして衝動買いしてしまった。
 6年前に私が海外を放浪していたとき、LCCを使ってポルトガルチェコ、ロンドンに行ったのを思い出す。しかしLCCは欧州だけでなく、アジアや中東、北米にもあることはこの本を読んで初めて知った。ほとんどの航空会社は交通の便の悪い空港を使っており、サービスなども簡素化しているので安く利用できる(中には100〜200円程度で利用できることも!)。確かにサービスは悪いが、それでも安さは魅力である。
 そんなLCCを乗り継いで著者は世界一周してしまった。こういうことを考える発想もスゴいが、うらやましい。私にも時間とお金があれば、こんな旅をしてみたいものである。
 文体が自分と似ていて、なぜかちょっと安心した。やはり表現力よりも、話の中身が大切なのだろう(別に著者の書き方を批判しているわけではありません)。(3月12日読了)

格安エアラインで世界一周 (新潮文庫)

格安エアラインで世界一周 (新潮文庫)