2011年の20冊目「日本人よ!」

 正直、このタイミングでこの本を読んだことに驚いている。というのも、浦和レッズの来季の監督に、オシムさんの弟子の一人である前広島監督のミハイロ・ペトロヴィッチ氏が就任することが決まったからだ。もちろん、オシムさんとペトロヴィッチさんは別人なので、同じ考えということはないが、ある程度サッカーとそれを取り巻く環境についての考え方は似ているのではないかと思う。

 プロローグの言葉から共感した。「サッカーとは、人生である」。さらに本編では、日本社会および日本人のメンタリティのサッカーへの利点・欠点、日本代表、Jリーグ、サッカー監督、サッカーとマスコミとの関係性など、多岐にわたってオシムさんの考え方を披露している。いちおう私も、一介の物書きであるため、考えさせられることもあった。同意できないこともあった。

 今日レッズは、天皇杯4回戦に勝利し、準々決勝へ進んだ。ミハイロ・ペトロヴィッチさんもこの試合を観戦していた。残りの試合はもちろん、来シーズンも楽しみだ。(2011年12月16日読了)

日本人よ!

日本人よ!